一 天満天神の水の物語 

その昔、大阪天満宮の正門を入ってすぐ左側に、「五知の井(ごちのい)」と呼ばれる井戸がありました。この井戸から汲まれる水は、名水として名高いものでした。ただ、高度経済成長期に大阪全域で地下水が大量利用され、とても残念なことに「五知の井」も枯れてしまいました。
 「天満天神の水の物語」は、大阪天満宮の境内の井戸が復活し、そこから湧き出る地下水がさまざまに利用されている現在までの記録です。
 このサイトのトップ写真は、現在の水のお社から地下水が湧き出ている様子です。また、上の写真は、揚水試験(どれだけ豊富な地下水があるかをテストする試験)で、天満宮の岸本禰宜が水の試飲をした際の様子です。この写真が撮られた2011年10月26日は、大阪天満宮の地下に豊富な水があり、大阪天満宮の井戸の復活が確定的になった日です。
 これから、この日までの物語と、この日からの物語を、記憶と記録をたどって(訥々とですが…)掲載していきます。