天満天神繁昌亭 開席15周年

9月15日に15周年を迎えた「天満天神 繁昌亭」。

15周年のお祝いに、「祝うてエール」を差し入れさせていただきました。

SOLARISの前身であるSTEP(社会的信頼システム創生センター)は、約7年間にわたり、天神橋筋三丁目商店街の中に研究施設「リサーチアトリエ」を構えておりましたので、繁昌亭には特別な想いがあります。

繁昌亭にほど近い南森町駅周辺では、違法駐輪排除の社会実験を行ったこともあります。

違法駐輪排除プロジェクトについてのnoteの記事

商店街の中で自転車に乗ると事故などのもととなり、以前は事故がおこったこともありました。商店街内で注意を呼び掛けるアナウンスを流すようになってからは、「商店街内では自転車を押して歩きましょう」と呼びかける桂三風さんの声を、アトリエでの活動中はいつも耳にしていたものです。

下の写真は、りそな銀行南森町支店のウィンドーで「ガラス発祥の地プロジェクト」の展示 を行った時のものです。

SOLARISは、これからも繁昌亭と落語家の皆様を応援してまいります。

天満天神の水だけで仕込んだ 「祝うてエール」

「祝うてエール」

 「祝うてエール」は、「天満天神の水」だけを仕込み水に使った大阪の地ビールです。関西大学のベンチャー・合同会社SOLARISが企画し、2020年1月に生野の有本麦酒で醸造が始まりました。同じ製法のビールに比べて、泡持ちがよく、苦みと甘みのバランスのとれたペールエールという種類のビールです。このビールが特色あるビールに仕上がった秘密は、仕込み水の「天満天神の水」にあります。

「天満天神の水」

 「天満天神の水」は大阪天満宮・神水舎の地下70mからくみ上げられ、最新の膜ろ過技術などを適用して復活した安全安心な超軟水です。この水でとった昆布出汁は、水道水よりもかなり多くのうまみ成分を含むことが化学分析で示されており、また、飲み比べでも「旨味が多い」という評価が高いことが統計的に示されています。
  ビールについても泡持ちの時間が長いことははっきりしており、また、飲み比べでの評価の違いが出ていますが、味の違いの化学的な理由についてはSOLARISで分析を進めているところです。
(出汁の飲み比べ実験結果については、論文「ポジティブネットワーク形成の主軸となる地域産品の 特性、機能、条件 : 『天満天神の水』を対象とした計量分析的整理」で論じています。)

ラベルについて

 ラベルの背景画は大坂画壇の画家、中川和堂(1880年~没年不詳)による「天神祭り」です。船渡御の場面を描いた傑作です。日本の近代政治機構の基礎をつくった「大阪会議」で著名な「花外楼」様が所蔵しています。

また、字は、伝統的な書から創作書道まで幅広く活躍されている今柄紫峯氏の作品です。

ご購入について

「祝うてエール」はSOLARISの企画で製造されており、お祝いごとやイベントなどでのご要望があるときに有本麦酒様にお願いして醸造しています。
 定価は一本580円(税別)となっております。
 また、一部については永田商店様(大阪北区にある明治初年創業の老舗酒店)で販売しています。少量でのご希望がありましたら、永田商店様へ直接お問い合わせください(インターネット販売もしていただいています)。
 まとまった数量をご希望の場合は、合同会社SOLARISまでメールなどでお問い合わせください。 
 皆様に、そして、世間に、めでたいことの満ち満ちて、祝いのエールを互いに送りあうことの多きを祈念しております。